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医院開業すべきか?2 ~医療の質は。やりたい医療ができるか〜

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前回は、「開業するのに必要な資質」について述べた。

さて第2回、開業すると「医療の質はどうなるか」、「やりたい医療ができるのか」、について触れていきたいと思う。


まず、医療の質はどうなるか

これに関しては、私自身の経験でいうと、「勤務医の圧勝」である。

勤務医は、多くの場合、上司や部下が一緒におり、常に刺激を受けられる。また、業者の出入りも多いし研究会なども多くあり、放っておいても新しい医療の情報が手に入る。

勤務医の時は正直煩わしいこともあった、明らかにやらされている学会発表や、抄読会は、今となっては貴重な医療知識のup dateの機会であったと思う。

開業すると、医療の質を保つためには、自分を律して、研究会や学会に参加したり、論文を読んだりを意識的に行わなければならない。

しかし学会に参加したくても、休診にするとその分売上が減ることを意味するので、遠方の学会は中々行きにくくなる。


正直なところ、医療の質の高い低いや、新しい古いは患者には中々理解しづらい。質が低く、知識が古くてもよく流行っている開業医も存在する。

実際医療知識のup dateが収益には直結しないため、これに興味をだんだん失っていく開業医も多い。

それゆえ、前回のブログで触れたように医療以外のことで忙殺される開業医が、開業後も知識のup dateを続けることは、かなり意識を高く保っておかないといけないと感じている。


情報だけでなく、医療技術はさらに「勤務医の圧勝」である。技術は書籍などからだけでは習得できず、当然自分より技術のある医師からしか得られない。

その中で上司がいることは本当に大きい。医療は多くの場合経験が非常に重要な要素を占めるため、それらを持つ経験豊富な上司がいることは、開業して一人になってみると、予想以上に大きかったのだと痛感する。

これを開業してから得たいとすると、休診日にどこかに学びに行く必要があるが、もちろん勤務医より効率は悪い。


次に、医院を開業すると、やりたい医療ができるのか、である。

これは、ざっくり言うと、そのしたい診療が、

人がいるのか

お金がかかるのか、採算がとれるのか

に尽きる。

「人もいらず」「お金もかからない」医療である場合、開業しても全く問題なく続けることができるため、独立心が強い医師なら開業は良い選択肢になるだろう。

開業当初は「人がいらず」「お金がかからず採算が取れる」医療から始め、内部留保が増えてきたらその時点でやりたいお金のかかる医療を開始する戦略もよいだろう。

また、人とお金を「他人の力を使う」という手段もある。

手術などは「人もお金もいる」医療の一つであるが、これに関しては最近は近隣の病院と連携し、病院に出向いて手術を行い、術後followは自院で行う、というパターンもある。


まとめてみる

結果、医療の質を保つ、と言う意味では、「勤務医の圧勝」、

やりたい医療ができるかと言う意味では、「可能、もしくは条件付きで可能

ということになり、このテーマにおいては勤務医でいることがメリットが大きいと思う。


次は「医師自身のQOLはどうか」をテーマに考えてみたい。

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