開業医による、本当に役に立つ医院開業のコツ

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感想、考察、そして抱負:開業医サロン1周年で思うこと

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現状と参加者の声

今日で私MMよいこはこいよ先生で立ち上げた「開業医開業準備医師オンラインサロン」はちょうど1年になる。

10/15日現在現在参加者366名である。

こういった開業に特化したサロンでは、おそらく随一ではないか。

(そもそも他にあるのだろうか)

そして、おそらく開業医、開業準備医師の比率は半々くらいだと思う。

さらに、アクティブメンバー約190人、発言者数60人以上と、こういったオンラインサロンとしては、かなり成功の部類に入るのだろうと思う。

このサロンから、ついにコンサルタントを入れずにサロン内の情報から、開業まで完結した先生もおられる。(下に貼り付けさせていただきます)

実際は、開業をコンサルなしでやり切るのは非常に大変で、これを成し遂げられたこちらの先生の努力が素晴らしく、このサロンに入会したらコンサルなしで開業できると思わないで頂きたいのだが、そのお手伝いが少しできたのならと、感無量であった。


今、サロンでは医療機器、労務、継承、ネット対策、コロナ対策など、多岐にわたる分野の情報交換が常時なされている。

そして参加していただいている先生方は皆さん紳士的であり、隠すことなく情報を共有していただけていて、本当にありがたい限りである。

この場を借りてメンバーの先生方には感謝を述べたいと思う。

本当にありがとうございます。

さて、1年経過し、このサロンの感想、考察と、今後の抱負を述べていきたいと思う。

なぜ盛況なサロンになったのか

これにはいくつかの理由が存在すると思う。

1 目的がはっきりしている

このオンラインサロンを始めるにあたり、他の有名な芸能人や著名人などのオンラインサロンをいくつか調べさせていただいた。

その結果、多くはごく一部のアクティブなメンバー以外は発言せず、さらにはサロンにログインもしなくなっている、という現状があった。

そしてそうなっていく理由は、

特に決まった目的がないサロンには飽きてくる

そのサロン内で商売したい人が増えてきたりして荒れる

というようなことなのだろうと想定できた。

そういう観点からすると、私たちのサロンが盛況なのは、「開業を志す医師、もしくはすでに開業している医師」という括りなので目的がはっきりしており、価値観を共有しやすく活発になりやすい、という面があるのだろう。

今後「オンラインサロン」を開こうとしている方は、何らかのわかりやすいテーマがあると活発になりやすいと思う。

2 医師に限定している

こと医院開業に関しては、私がtwitterで再三述べているように、有象無象の業者が関わろうとしてくる。

個人事業としては大きなお金が動くから当然である。

もちろんきちんとした会社もあるが、悪徳な所も正直存在する。

そして普段から他業界との関わりの少ない医師たちは、そういった相手にどのように対峙すればよいのか分からない。

これは私自身が開業した時も当然同じだ。

その中で、「医師が作った医師限定の開業情報交換コミュニティー」は、そういった騙すような輩が入って来られないという安心感から、皆さんかなりざっくばらんに意見交換をしていただけている。

この信頼性は、継続して保っていきたいと思っている。

3 入会している先生が意識が非常に高いこと

このサロンの入会の敷居はやや高い。

現時点でこのサロンは、twitter経由で私かよいこはこいよ先生のプロフィールからしか入会の情報が得られない。

そして医師である確認として医師免許などの提示をお願いしている。

すなわち、twitterでこの情報にリーチできる高いITリテラシーを持ち、さらに医師である確認を提示していただけるという、相当開業に対し意欲が高い方、もしくは開業医の先生が集まることになったのだろう。

本当にありがたいことである。

そしてサロンの中では匿名であることもメリットとなっていると思う。

それに関しては後述する。

4 無料であること

正直このサロン内で行われている情報量を考えると、有料にしても差し支えないレベルだと思う。それほど皆さん貴重な情報を惜しげも無く披露していただけている。

ゆくゆくはサロンの継続の為に有料にしなくてはいけない時がくるかもしれないが、当面は無料のままで運営したいと思っている。

ではMM、君に何のメリットがあるのだ?と言ってくる人も多いので、これについても後で触れていきたいと思う。

開業準備時の取り巻く状況

サロンを始めて開業準備の先生方と関わって感じること。

私が開業した10年前と、情報が得難いことはほとんど変わっていない、ということだ。

もちろんインターネットは普及し、開業に絡む事業をしている会社のHPは増えた。

検索すればいくつも出てくる。

しかし、それらはいずれも自社HPであり、本当の意味での掛け値のない開業情報にリーチすることは非常に難しい。

ではリアルの先輩開業医に聞けばいいのだが、多くの場合開業を考えていることは医局などに内密に事を進めることになる為、中々聞きに行きにくい。

さらにコンサルの開業セミナーに参加するにしても、そこで開業を考えていることがバレると嫌だと思うと中々踏み込めない。

結果中々きちんとした開業情報を得られず、開業を手がけるコンサルタントなどからしか話を聞くことができない。

状況は私が開業準備をしていた10年前と変わらないということがよくわかった。

その中で、一つのテーマについて複数の開業医で同時に情報交換できる私たちのサロンにみなさんが興味を持ってくれたのだろうと思う。

私自身のメリットは?

先ほど述べたように無料で私に何のメリットがあるのか?

何か腹黒い事を考えているのではないか?

と、怪しむ方もある。

たとえば継承案件や医療機器などを仲介することで紹介料を取ろうとしているのではないかなどと訝る人もいるようだ。

しかし医師同士のざっくばらんなサロンを運営しているのに、医師である私自らがそんな安易な形のマネタイズを考えているわけがない(ただもちろん、それを生業としている方を否定しているわけではない。)。

そんなことをしなくてもありがたいことに私は食べていけている。

このサロン発足時からどのようにサロンが発生したかをご存知の方々は、そのような詮索はされていないと信じているが、最近このサロンを知った方や、開業関連業者の方には、何か裏があるのではないか、無料で何のメリットがあるのか?と思う人もいる。


結論から言うと、裏は全くなく、今のまま無料でも私自身非常にメリットを感じている。

例えばこのコロナ感染拡大時において、助成金や、様々な情報、どのように他の先生方が対応されているのかを同時に聞くことができたし、コロナでどれくらい業績が落ちたのかのアンケートも実施し、今後どのような対策を立てるつもりなのか、皆さんの意見を伺うことができた。

また、最近ある医療機器を私は購入しようとしたのだが、リアルの業者からの情報は偏っておりオーバースペックな機種のみを提案してきていたのが、サロンの先生方の意見を伺い、適正なスペックなものを適正な値段で買うことができた。

それだけでも100万円単位の節約になった。

そして何よりも、孤独な院長稼業において、悩みを分かち合える人は少ない中で、このサロンで打ち明けられ、意見を聞けることが最大のメリットだと思う。

正直今のままでも私にとってもメリットしかないのが正直な実感である。

今後このサロンをどうするつもりなのか

上に述べたようにこのままのサロンの形でも十分だと思っている。

そして繰り返すが、何か胡散臭いことを考えているのではないか、と訝しむ人がいるのだが、そんなことで信用を失うことの方が私にとっては大きなデメリットだ。

今私が開業医や開業準備医師に群がる有象無象の悪徳業者のようなことをしても何の意味もないしメリットもない。


しかし、現状このサロンの問題点もある。

サロン内の珠玉の情報が、過去のものにリーチするのが難しくなってきている。

slackはスレッドごとに情報をまとめられるので、他のクローズドSNSよりはみやすいのだが、1万コメント以上になってくると、流石に過去の情報を見つけるのが難しくなってきた。

また、サロンメンバー医師同士で例えば税理士さんなどを紹介しあったりしているのだが、個別の紹介の形になっており、もっとスムーズな情報交換の仕組みがあったらいいな、と思うこともある。

また、継承案件も多数入ってきているのだが、常時確認できる方法がまだない。

さらに、たとえば非常勤事務長などのニーズも多くあるのだが、そういった医師が本当に欲しい既存にはない形のサービスができると有用だろうと感じることも出てきた。

そして何より志を同じくする方々が集まっているわけなので、例えば今までならメーカーのいいなりだった医療機器の価格などを、ユーザーからの意見を反映させる方向に変えていく力にできないか、ということも妄想する。

上記のような悪徳業者がいる一方、きちんとした仕事をする開業支援事業者さんがおられることも事実で、そういった方々も、一部の悪徳業者のせいで、信用してもらえないこともあるようだ。

そういった信頼性の高い事業者さんのみを紹介しあえる仕組みを作るのは、医師、事業者さんにも非常にメリットがあると思う。


そしてさらなる妄想なのだが、次の段階として、開業医だけでなく、勤務医、フリーの先生も交流できる、本当に信頼性の高い情報がやりとりできる、医師情報交換プラットフォームができると面白い。

現在、勤務医と開業医は分断されており、情報交換がなされにくい。そして開業してしまうと、勤務医に戻る、ということはかなり難しい。

そこで、勤務医→開業医という方向だけでなく、開業医→勤務医や、勤務医→開業勤務医→開業医、勤務医→開業勤務医→合わないと思ったので勤務医に戻る、というような、実際の医師の勤務の流動性を上げられるようなことに繋がれればさらに有用だろう。

そしてもう一つ、独立を考えている薬剤師や医師など、同じ医療に携わっているにも関わらず今まで一緒に事業を作っていくことが難しかった医療職同士が、協業して事業を立ち上げたりするような、情報交換の場所があるのも非常に面白いと思っている。

twitterのようなSNSからなら、そういったフラットな情報交換の場所は作りやすいだろう。


ただいずれせよ、上記のような構想を現実化しようとすると、運営部門やエンジニアが必要となり、それに伴う人件費などの経費は発生してしまう。

そうなると何らかの収益を立てる事を考えていかないといけないのだが、その場合は医師からの費用などは取らず、広告などを用いて収益化できないかと考えている。

例えばgoogleなどの会社は広告で収益を上げており、ほとんどのサービスは無料で使用できるが、信頼性は保たれている。

そして広告主に運営の方向性を指示されるようなことにはなっていない。

もし広告を用いるとしても、ここだけは死守しないといけないと思っている。

しかし広告などの手法ではサロンの信用が揺らぐようなら、医師から出資を募る方法しかないのかもしれない。

その際はクラウドファンディングなども面白いのかもしれない。


ただどのような形態を取るのであれ、その上で私がここだけは譲れないと思っているのは、医師にとっての「情報の信頼性」である。

これを毀損させるくらいなら、やらない方がマシだ、くらいに思っている。

正直既存の巨大医師コミュニティーサイトは、特に開業情報などは信頼性が高いと思えないやりとりが行われている。

作るならこういった状況にならないような、信頼性の高い情報がやりとりされるようなプラットフォームができればいいなとも思っている。

そして具体的に動き出すことがあれば、サロン内でお知らせしていきたいと思う。

最後に:私はなぜtwitter、サロンを始めたのか

最後に、私はなぜtwitter、サロンを始めたのか。

昨年1月にtwitterを始めた時は、正直特にそれほど大きな目的はなかった。

当時私は医院開業について後輩医師によく質問されていて、それがいつも同じような内容だった。

開業医にとっては当然のことも、開業前はどのように情報を得れば良いかわからない、というのは私が開業を考えた10年前と変わっていないと感じていた。

であればこういった情報をブログに残しておくと、それを読みたい人は多いのではないかと考えた。

しかしいきなりブログに手をつけるのは非常に億劫だっため、その原稿をtwitterで呟いてまとめていくことから始めていこうと考えtwitterを始めたのだ。

すなわち私のtwitterを始めた動機はブログの原稿目的である。

ただそうしていると、意外と多くの開業医先生たちがtwitterをされている事を知り、その先生たちが私のアカウントにコメントをくださったり、やり取りが面白くなってきた。

そして、twitterでは交換できない、業者名などの固有名詞の情報交換を皆がしたくなってくる、というのは当然の流れで、このサロンは始まったのだった。

(ブログを書きたいのに億劫で手をつけられない、という人は原稿を少しずつtweetしてまとめていくと、その過程で仲間が増えるのでオススメである。)


あっという間に1年が経過したが、サロンの先生方には本当に感謝しかない。

そしてこれから開業を考えている医師、すでに開業している医師にとって、いいことも悪いこともすべて正直に話ができる、フラットな信頼性の高い情報交換の場として、これからも活発に活動していきたいと思っている。

ご興味がある方はぜひご参加を!(^o^)

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