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観光地の流行っているつけ麺屋で見た、医院経営にいかせるポイント

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前置き

久しぶりのブログである。

過去に私は、このブログで「架空のつけ麺屋」を例に、再診に至るメカニズム、という話を書いた。

患者数を増やすには5〜再診に至るメカニズム⑴〜

この時のつけ麺屋の例は全くの私の架空の例だった。


しかし今回は上記のブログとは全く別の話。

先週末、ある観光地に、リアルのつけ麺屋に行った時、その店のマネジメントに非常に感動したことがあった。

それを共有し、医院経営に生かすポイントがあると感じたのでまとめてみたい。

(今日はエッセイ風なので少しおつきあいを。

けっして私がつけ麺フリークという話ではない(笑))

つけ麺屋の素晴らしさ


先週末、ある観光地に旅行に行った際、妻がその観光地の、あるつけ麺屋に行きたい、と言い出した。

聞くと、グルメのママ友が、その観光地に行く時には必ず足を運ぶという。

そのママ友は、普段は高級店ばかり行っているイメージなのだが、一人前900円の大衆的なつけ麺屋を紹介している、ということに私は興味を持った。


そして旅行最終日の昼、大雨だった。

しかし私たちはせっかくここまで来たのだからと、そのつけ麺屋に訪れた。

すると大雨にも関わらず長蛇の列で、傘をさして多くの人が並んでいた。

名前を書く順番待ちボードを見ると8組目だった。

正直待つかどうかためらった。

しかしせっかくここまで来たのだから、と名前を書いて待つことにした。

いわゆる大衆的なうどん屋で、家族経営、老夫妻とその息子夫妻と一人バイトの学生がいる、というような店だった。

もちろん内装もオーソドックスなうどん屋のそれであり、特に変わったところはなかった。


しばらく待つと、意外とすぐ呼ばれた。

そして椅子に案内され、当然もっとも人気のあるメニューである基本のつけ麺を頼んだ。

非常に特徴的なつけ麺で、その地域特産の食材がタレに入っており、まさにインスタ映えといえるインパクトのある見た目だった。

そして味は美味しかった。

しかし何か特徴的、というほどではなく、普通に美味しい、という感じだった。。


食事中、私が気になったのは、入り口付近にいる老人だった。

店員の一人なわけであるが、彼は来店した患者の席の采配を一手に引き受けていた。

常に順番待ちボードを確認し、「2、2、3、2」などとブツブツ言いながら、席が空くとすぐ他のスタッフに声をかけ待っている客を誘導させる。

正直彼自身はどちらかといえば無愛想で、近寄りがたい雰囲気を出していたのだが、とにかく席の采配に徹しており、その無駄のない動きは年齢を感じさせなかった。

そして食べ終わった後、会計時にその老人が、寄ってきて、「子供は何人?」と聞かれ、突然何だろうと思いながら「2人です」と答えると、さっとおもちゃを2つ渡してきた。

その意外な振る舞いは私たちを笑顔にするには十分であった。

そして私たちは満足して店を出た。

またこの観光地に行く時には、ぜひ寄ろうと思った。

一見ありふれた話かもしれないが、医院経営にいかせるポイントがいくつかあったと感じたので、説明してみる。

医院経営にいかせるポイント

ここで私がポイントと思えることは以下である。

1 インスタ映えする料理の見た目

2 徹底して待ち時間を減らす仕組み

3 無愛想だと思っていた老店員の優しさというギャップ

4 内装は普通

5 味も美味しいがまあ普通

6 今回は触れていないが、HPの充実


当たり前と思われる要素の列挙かもしれないが、掘り下げる価値のある話だと思うので、それぞれ説明していく。

1 インスタ映えする料理の見た目

これに関しては、特産品であるということが非常に有利である。

その観光地以外で同じメニューを出したとしても、おそらくこの店ほど流行らないだろう。

これはまさに立地を生かした戦略と言える。

そしてただ「自分が食べて美味しい」だけでなく、「一目でインパクトを伝えられる」ということにより、「人に教えたい」という虚栄心をくすぐることができている。

2 徹底して待ち時間を減らす仕組み

今回、これが私はもっとも重要だと感じていた。

例えば店に行列で並んでいる時に、店内を覗くと空いている席が散見される、という経験はだれでもあるだろう。

これは不必要に人をイラつかせる状況である。

その上で待ち時間が長いとなると、その店に対する印象は非常に悪くなる。

しかし今回このつけ麺屋は、徹底して回転を早くするつもりであるという意識が非常に感じられ、しかもそれを采配する人がきちんと配置されている、という安心感を客に持たすことができている。

すなわち、老店員であったとしても、呼び込む専業の人がいる、ということが重要なのだ。

この結果何が起きるかというと、「再来する意欲」である。

同じ8組待ちでも、1時間待たされていると、次の来店はないと思う。

医院でも、待ち時間の管理、これが再診につながる大きな要素であろうということを再確認した。

そのために一人人件費がかかったとしても、十分元は取れる、という計算は立つ可能性もある。

3 無愛想だと思っていた老店員の優しさというギャップ

これも意外と重要なポイントである。

すなわち、こういった大衆店に私たちが求めている接遇レベル、というものがあり、それを少し上回る接客をされるだけで感動は大きい。

例えば同じことを高級ホテルでされたとしても今回ほどの感動はなかっただろう。

相手の自分の店に求めている接遇レベルを想像し、それを少し上回る対応をする、という方策は有効だろう。

これは医院でも同じである。

4 内装は普通

5 味も美味しいがまあ普通

ここは、医院開業時にも勘違いしがちなことである。

内装がいくら凝っていても、それが来院しようとするポイントにならないことが多い。

また、味を異常にこだわったとしても、それは客には多くの場合伝わらない。

人が美味しいと感じるレベルを少し超えさえしていれば、実際は問題ないことが多いと思われる。

もちろん、味が相当独自性があって、それを売りにする、という戦略もあるとは思うが、それだけでは飽きられる可能性があるだろう。

6 今回は触れていないが、HPの充実

あとでHPをみると、非常に見やすい作りだった。

後でこの店の感動を人に伝える時に、HPで特徴を説明しやすかった。

口コミを広げる効果に寄与しているだろう。

終わりに


以上のように、この店が狙ってなのか偶然なのかわからないが非常にそれぞれが練られた戦略の元に作り込まれ、うまく繋がっていた。

まさにすべて医院経営に生かすことができる要素だと感じたので共有させていただいた。

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